最近、ふと過去のことを思い出すことがあった。
それは、大学の研究の中間発表があった9月中旬のことだ。
スケジュールが非常に厳しく、ギリギリの生活の中で壮絶な戦いをしていた。
テーマ提出前の2週間は、1日の平均睡眠時間が3時間。
いろいろな感情が入り混じり、当時は正直、思考が麻痺していたように思う。
それでも、中間発表を終えたときの達成感は、とてつもないものだった。
そんな過酷な日々を経て、今は少し時間に余裕ができた。
そこで、自身の思考を深めるために「読書」を始めてみることにした。
どんな本を読もうかと考えたとき、あの発表前の苦労を思い出した。
特に印象に残っていたのは、先行研究の「問題点を見つけ出す」ことに四苦八苦したことだ。自分だけでなく、周りの仲間も改善点を見つけられず、皆で頭を抱えていた。
だから、今回の読書のテーマはこう決めた。
「問題点を理解するために、物の本質を理解できるようになろう」
その時に出会ったのが、この本だ。
『本質をつかむ思考法』
帯にある「正解のない問いに最善の答えを出す方法」という言葉。
これは、現代を生きる私たちにとって、必須のスキルではないだろうか。
学校では答えのある問いばかりだが、実社会にはそんなものはごくわずかだ。
社会に出てから戸惑う人が多いのも、無理はないと思う。
そんな人にこそ、ぜひ読んでほしい一冊だ。
本書のエッセンスを、自分なりの解釈を交えてまとめてみた。
01 | ベターを出し続けるということ
この本が教えてくれたのは、「正解のない問い」に対して、常にベターな回答を出し続けるという姿勢だ。
今までは、一度うまくいけばそれが「ベスト」だと思っていた。しかし、今の回答を「現時点でのベター」と捉え、それを超え続けていくことで、答えは進化していく。
先日挑んだプレゼンも、自分では最高だと思っていたが、伝わらなかった部分もあった。それを「今のベター」と考え、次はさらに上を目指す。それが思考のプロセスにおいて大切なのだと気づかされた。
02 | 多角的な視点を持つ
本質を見抜くためには、「タカの目(全体)」と「昆虫の目(具体)」という視点の使い分けが重要だ。
例えば、模試の結果が悪かったとき。「勉強不足だった」と落ち込むのが昆虫の目なら、「本番で間違えずに済んでよかった」と前向きに捉えるのがタカの目だ。
この両方の視点を俯瞰して持つことで、冷静に原因を探りつつ、モチベーションを保って前進することができる。
03 | 言葉の本質を疑う
「考える前に行動しろ」という言葉がある。これも文字通り「思考停止」を勧めているわけではない。
「考えるだけではわからないことを、行動を伴うことで結果として得る」
それがこの言葉の本質だ。
耳障りの良い言葉をそのまま鵜呑みにせず、一度立ち止まってその意味を疑ってみる。そうすることで、自分自身の確固たる判断基準で物事を考えられるようになる。
今回の記事は少し長くなってしまったが、これからもこうした思考の軌跡を記録し、発信していきたい。
旅の出会いと同じように、一冊の本との出会いもまた、自分の認識を大きくアップデートしてくれるものだと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。